ネットランナー会レポート 22.02.04 『ドッペルゲンガーの脅威』
スマフォで見たとき、カード名のリンクをタップするとカード画像がポップアップするようにできた。 pic.twitter.com/QBdMD74VLz
— NLR (@NL24VEN) 2022年2月7日
PCで見たときだけを対応していたけど、時間を作ってスマフォページ対応もしてみた。スマフォで当ブログを見ている人はぜひ試してみて欲しい。
CORSとかローカルWebサーバーとかいろいろ勉強になったね。
この回はRAMフォーマット2つ目のカードプールの2週目。2週間でローテーションするから来週からはまた新しいカードプールだ。
使ってみたかったカードは使えたか? 試したかったコンボは上手く機能したか?
一期一会のカードプールで今回輝いたカードを見ていこう。
このカードプールでとてつもない強さを発揮した《Blackmail》、《Accelerated Diagnostics》については前回の記事参照。
Doppelgänger
《Doppelgänger》。
初出はGenesisサイクルのA Study in Staticなのでかなり初期の頃のカードだが、日本語版で遊んでいた人にとってはRevised CoreにCriminalのコンソール/Consoleとして収録されていたので馴染み深い人も多いだろう。
その能力はランに成功するとクリックなしに直ちにもう1回別のランを行ってもよいというもの。2倍楽しい! たくさんランしたいランナーにとって嬉しい能力だ。
同じRevised Coreに含まれる《Hemorrhage》とは相性がよく、効率よくウィルスカウンターを貯めてコーポのHQを破壊できる。Revised Coreだけでデッキを組むとき、私は好んでこのギミックを採用している。
ウィルスカウンターを貯めやすいといえばStandardでも暴れて活躍している《Aumakua》もその一つ。《Doppelgänger》を利用して無防備なアーカイブに繰り返しランすれば、すぐに十分な強度を得られるだろう。《Datasucker》もあればなお良しだ。
強度がウィルスカウンターに依存するため、ウィルスをパージされた瞬間に大きく弱体化してしまう《Aumakua》だが、今回のカードプールはそんな弱点をカバーできるカードが存在していることが非常に大きな追い風。基本強度を上げられる《The Personal Touch》が使えることに加え、《Aumakua》がウィルスカウンターを得る条件の一つである開示/Exposeができるカードが多く揃っている。さらに言えば天敵である《Macrophage》も《Cyberdex Virus Suite》もないので、何をどうあがいても《Aumakua》の時代!
これだけ有利な条件が揃っているなら当然相手が《Aumakua》を使うことも想定しておくべきだ。とはいえ、コーポ側でできる対策と言えば《Cyberdex Trial》で1クリックでウィルスパージできるようにしておくか、《Conundrum》で立ち塞がるか、《Swordsman》が成敗してくれるのを待つほかなく……。
実際、非常に止めるのが難しかった。
強度の高いICEを用意しても簡単に突破されてしまうため、それならばと採用したのは《Endless EULA》。通過に6クレジット要求するため抑止力として非常に役に立っていた。
《Doppelgänger》と相性の良いカードはまだまだある。かつてあまりの強さにランナーがみな影響値など気にせず一様に3枚積み始めたこれ。
大会チャンピオンがデザインしたカードが集まったセットMagnum Opusが1枚、その名も《Crowdfunding》。Standardではあまりの使用率の高さに禁止されている。
0クレジットでインストールできて3ターンの間1クレジットずつ供給してくれるドリップエコノミー。3回目を供給して自壊する際1ドローのおまけもついてくるので1枚で4クリック相当の働きをする。
ここまでならなんの変哲もない普通のカード。問題はテキストの後半だ。
ターン終了時、このターンに3回以上ランに成功しており、このカードがヒープにあるなら、全てのコストを無視してこれをインストールしてもよい。
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
ランするサーバーはどこでもよいので、コーポが全てのサーバーをがっつりICEで守っているのでなければそれほど難しくない条件で何度でもこのカードは甦る。3枚の《Crowdfunding》がヒープからインストールされれば3クリックが4×3=12クリック分の働きに変換される。《Doppelgänger》があれば3回のランに必要なクリックは2クリックで済むので1クリックあたり6クリック分の働きに。これでも《Crowdfunding》のためだけにランした場合の計算なので、実際のところもっと効率が良かったりする。
アドバンテージってレベルじゃねーぞ!
《Aumakua》も《Crowdfunding》も恐ろしいカードであることに変わりはないが、それらを更に高効率で運用可能にする《Doppelgänger》の恐ろしさを味わう回となった。
アンドロイド:ネットランナーで計画書を盗むなら、確率を制するために試行回数――つまりランの回数が重要になってくるので、単純にそれを水増しできるできる効果はかなり強いと言えよう。
Revised Coreで遊ぶ際はぜひ注目してほしい。
次回のカードプール
Large Releases
- Data and Destiny
- System Gateway
Data Packs
- Trace Amount
- Mala Tempora
- True Colors
- The Spaces Between
- Chrome City
- Business First
- The Liberated Mind
- Escalation
- Earth's Scion
- Blood and Water
- Down the White Nile
- Downfall
ついにData and Destiny参戦!
Standardで禁止されて久しい現状/Currentのカードがたっぷりと含まれている。現状が禁止されてすっかりバニラ*1になってしまった《New Angeles Sol: Your News》は輝けるのか!?
乞うご期待!
*1:カード効果がないこと