Diesel

ボードゲームを中心とした記事を書きます。

ネットランナー会レポート 21.11.19 『ミラーモーフ・コンボ』

 先週の大会の興奮冷めやらぬネットランナー会。

 大会の反省を元に改良したコーポデッキの威力を確かめておきたかったので、この会でも使ってみた。とても良い感じに仕上がっていると思うのでこの機会に紹介しておこう。

 

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Improved Iteration 21.10

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MirrorMorph: Endless Iteration

Agenda (9)
3x Cyberdex Sandbox
2x Global Food Initiative ●●
1x Luminal Transubstantiation
3x Offworld Office

Asset (12)
3x Bass CH1R180G4
3x MCA Austerity Policy
3x Nanoetching Matrix
3x Spin Doctor ●●●

Operation (10)
1x Ark Lockdown
3x Hedge Fund
2x Red Level Clearance
1x Restore
3x Subliminal Messaging

Upgrade (3)
1x Anoetic Void ●●●●
1x Cyberdex Virus Suite
1x Manegarm Skunkworks

Barrier (5)
1x Border Control ●●●
2x Brân 1.0
2x Hagen

Code Gate (4)
3x Fairchild 2.0
1x Macrophage

Other (1)
1x Sadaka ●●

Sentry (5)
2x Ansel 1.0
3x Drafter

14 influence spent (max 15, available 1)
20 agenda points (between 20 and 21)
49 cards (min 45)

 

 

ID能力

 NISEIが最初にリリースしたHaas-BioroidのID《MirrorMorph: Endless Iteration》。その能力は第1、第2、第3アクションでそれぞれ異なるアクションにクリックを消費すると、ボーナスとして更に異なるアクションを1クリック少なく実行するか1クレジット得られるというもの。もし3種類もアクションを用意できなくとも、1クレジット得る基本アクションを実行してでも条件を満たせば実質1クリックで2クレジット稼げるのでそれほど悪くないと思わせてくれる。

 資材で他にアクションを増やしてやれば更に高効率に。《Nanoetching Matrix》はクレジットを稼げるし、特に《MCA Austerity Policy》は相性抜群で、他のIDならわざわざ1クリックを割いて起動するこれを負担なしに起動し、まるで息をするかのようにランナーを絞め上げる。

 

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 更に《MCA Austerity Policy》の1つ目の能力と2つ目の能力は別アクション扱い。1つ目の能力で3つ目のパワーカウンターを載せ、2つ目の能力を起動。そして3クリック目で計画書をインストールすれば《MirrorMorph: Endless Iteration》の効果発動!
 得たボーナスアクションを含めれば自由に使えるクリックが5つ。5/3計画書のファストアドバンスが1ターン早くできるというわけだ。

 クリック数を減らされるばかりでなく、計画書をも安全に得点可能にする《MCA Austerity Policy》はランナーにとってわかりやすい脅威だ。リグと経済基盤の整ったゲーム後半はもちろん、多少無理してでもランナーはこの脅威の排除しようとするだろう。このわかりやすさは真の目的からランナーの目を逸らしてくれる絶好の釣り餌となる。

 

 

もう一つのファストアドバンス

 《Subliminal Messaging》というカードがある。僅かとはいえクリックを消費せずにクレジットを増やせる効果で、直前のターンにランナーがランしなければHQに戻ってくるので、《PAD Campaign》のような毎ターンの収入源として機能する。もちろんランナーがランしなければ。

 

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 収入源としてはやや安定感に欠けるが、注目すべきはプレイしてもクリックが減らないこと。任務をプレイ、残クリック3

 

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1クリック目

 

 クリックを増やす手段と言えばもっとも有名なのは《Biotic Labor》だが、同様の効果を持った資材も存在する。

 

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 予めインストールしておかなければ使えないが、その分少し安い。2クリック目で《Bass CH1R180G4》の能力を起動、残クリック4

 

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2クリック目

 

 任務のプレイ、《Bass CH1R180G4》の効果の起動で2種類のアクションを実行した。次は計画書のインストール。残クリック3

 そして3つの異なるアクションを実行したので、IDの効果発動条件を満たす。残クリック4

 

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3クリック目

 

 ID効果によって得たクリックは第1~第3までのアクションと異なるアクションに使わなければならない。まだアドバンスはしていないのでここで実行できる。残クリック3

 

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ID能力の解決

 

 残りの3クリックは自由に使える。3回アドバンスし計画書を得点!

 

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4~6クリック目

 

 流れるような連続アクションからの華麗なる4/2計画書のファストアドバンス。採用しているのは《Offworld Office》と《Cyberdex Sandbox》なので、コンボで得点してもクレジットは減らないどころか逆に増えていたりする。

 《Bass CH1R180G4》は予めインストールしておく必要があるが、並列で進む《MCA Austerity Policy》の絞め付けへの対処に忙しいランナーにとって《Bass CH1R180G4》の対処にクリックやクレジットを割く余裕はほとんどないはず

 《Red Level Clearance》と組み合わせればクリックゲインとカードのインストールが同時にできるので、HQに握っておいてもコンボが成立する。油断したランナーに一泡吹かせてやろう。

 

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基本アクションを任務のプレイに置き換えられるのでIDとの相性も良い。

 

 

 あの手この手でファストアドバンスを決めるこのデッキはいろんなアクションの組み合わせがコンボに繋げられる楽しみがある。アドバンスしたカードを残してランナーにターンを渡すことがほとんどないため、《Seamless Launch》を少数積んでおけば更に奇襲性が増すかもしれない。

 

 ではまた来週!

 

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