Diesel

ボードゲームを中心とした記事を書きます。

ネットランナー会レポート 22.06.10 + 22.06.12 『柏木スタートアップ』

 ゲームスペース柏木。まだFFG*1が販売しサービスを展開していた頃に日本でアンドロイド:ネットランナーが遊ばれており、全日本大会の会場にもなった場所。

 私がアンドロイド:ネットランナーに出会ったのはFFGによるアンドロイド:ネットランナーのサービスが終了する直前。その場所で定期開催されていた会はもう何年も前に閉じられてしまっており、残されたブログ記事や動画でのみ当時の空気を感じることができるだけとなっていた――

 

 しかしこの日曜日。ゲームスペース柏木には再びアンドロイド:ネットランナーを遊ぶ人々の姿があった。

 4人掛けの机が3つ埋まるほどのプレイヤー達。途中で人の入れ替わりがありつつも、それだけの参加者が一堂に会したのだ……!

 

柏木ネットランナー

 6月12日午前11時半頃。新幹線を下車し新宿へ向かった私を巨大な猫もとい虎が出迎える。

 

 参加したのは、NISEI版がリリースしたカード群で遊べるスタートアップを遊ぼう!の会。会場には最新のアンドロイド:ネットランナーを遊ぶ人たちの他にも、これからアンドロイド:ネットランナーを始めようという人や、かつてこの地で遊んでいた人たちの姿もあった。

twipla.jp

 

 挨拶もそこそこに各々席に着き対戦を始める。

 最初は知り合い同士でペアになっていたりするものの、柏木ネットランナー会初参加もとい大阪から飛び込んできた私にとってどなたも初対面。

 

 「はじめまして、よろしくお願いします」

 初めて会う方でも互いに通じる共通言語を持っていればお近付きになる難度はぐっと下がるというもの。初対面の方々に囲まれてどぎまぎしていた私も場の空気にすぐなじむことができた。

 

Hosiko vs. Jinteki PE

 

 実際のカードで遊ぶネットランナー!!

 大阪でネットランナー会を開いてた時以来……というのは大げさな表現だが、こうした大規模な対戦会に参加するのは新型コロナウィルスが蔓延する以前の話。久々の感覚に手に汗握る。

 古参の方々のクレジットトークンやクリックカウンターといったアイテムがお洒落……

 

隣の席の対戦

 

 ランナーとコーポの対戦を交互に1戦ずつ行うラウンドを終えるたび席を交代。

 

 多いかも?と目されていたJinteki派閥のデッキとは2回遭遇。

 どちらもIDは《Jinteki: Personal Evolution》で、1戦目はネットダメージでグリップを削られ続けてスタックが底をつき、2戦目は《Seamless Launch》を使った《Ronin》の起動と《Sting!》の得点という奇襲を受けてフラットライン。

 《Buffer Drive》で対策してみたものの、攻め込む大胆が足りなかった。うーむ、悔しい!

 

 一方私が持ち込んだJintekiは《Hyoubu Institute: Absolute Clarity》、《La Costa Grid》でアドバンスカウンターを稼ぐデッキ。

 《Urtica Cipher》だと思わせておいた《Clearinghouse》を育ててランナーを吹き飛ばすなどした。

開示がない環境なので阻止するにはいちかばちか突っ込むしかない


 他には1ターンに6クリック使うコンボする《MirrorMorph: Endless Iteration》や、リグにカードを揃えてフルパワー《Khusyuk》を使う《Lat: Ethical Freelancer》を使ってみたり。

 《MirrorMorph: Endless Iteration》は《Subliminal Messaging》で簡単にID能力発動までアクションを使いやすいし、発動した能力でクレジットを稼ぐのも悪くない。

 《Lat: Ethical Freelancer》のデッキは無限にクレジットを供給し続ける《Rezeki》と《The Artist》でコーポの分厚いICEの壁をぶち破り続けた。

 そういえば《Gauss》で《Eli 1.0》を突破するのに6クレジットもかかってしまう。スタートアップのフラクターは結構貧弱かもしれない?

vs. Architects of Tomorrow 壁が厚い。

コスト2のカード8枚でKhusyuk

 


 最後の方は疲れてへろへろになっていたので、ネットランナー談義に花咲かせつつ観戦。生の観戦は表情や声からプレイヤーの感情が伝わってきて良い。

いろんなグッズの持ち込みがあった

 

 

 参加人数が多いため全ての方との対戦や交流まではできなかったものの(嬉しい悲鳴)、いろんな方々と対戦したり交流することができた。

 単にたくさんネットランナーをプレイできたこと以上に、同好の士にたくさん会えたことがより嬉しかったかもしれない。

 とても楽しかったし、参加してよかった!

 

 

 あまりに楽しすぎて新幹線の終電逃す。

 毎月第二日曜日の定例会にするそうなので、ゲームスペース柏木にアクセスできる人はぜひ遊びに行って欲しい。

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 毎月の参加は難しくても、また遊びに行きたいぞー!!

 

 

ティーチング

 毎週金曜日のオンラインでのネットランナー会では新規参入プレイヤーの方のために、ネットランナーの細かいルールの解説とJinteki.netの使い方を説明しながらの対戦を行った。

 こういうときゲーム要素が絞られたスターターデッキというのは非常に便利。

スターターデッキ同士の対戦

 最後に「ネットランナー最高ですね」と感想を貰えたのでティーチングは大成功。ぜひリピートしていただきたいところ。

 

 

 柏木での会もオンラインでの会でもネットランナーをプレイする人が増えて非常に嬉しい限り。この調子でまた流行るといいなぁ……!

 

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*1:Fantasy Flight Games