Random Access Memoriesフォーマット
NISEIから新しいフォーマットRandom Access Memories(以下RAMフォーマット)が発表された。そのルールや運用、どういう利点があるのかについてまとめておこう。
カードプール
RAMフォーマットのカードプールは以下の単位からランダムに選ばれたもので構成される。
Large Releases
以下から2個
- Original Core Set / 第1版コアセット
- Creation and Control / 創造と支配
- Honor and Profit / 名誉と利潤
- Order and Chaos
- Data and Destiny
- Terminal Directive
- Revised Core Set / 第2版コアセット
- Reign and Reverie
- System Gateway
Data Packs
以下から12個
- FFGの各サイクルのデータパック(Democracy and DogmaとBlood Moneyを除く)のいずれか
- NISEIの各サイクルのデータパック(現時点でUprisingとDownfall)のいずれか
- Magnum Opus Reprint
- Salvaged Memories
カードプールに含まれないもの
- Democracy and Dogma
- Blood Money
- Hired Help
- Watch the World Burn
- Uprising Booster Pack
- System Core 2019
- System Update 2021
RAMフォーマットに禁止リストはないものの、デッキ構築を非常に偏らせるカードを含むDemocracy and DogmaとBlood Moneyは例外的にカードプールから外さている。その他についてはカードプールが小さすぎることや他のセットとカードプールが重複することが理由だ。
ローテーション
RAMフォーマットのカードプールの生存期間はなんと2週間。2週間ごとにトーナメントが開催され、そのたびに新しくカードプールを決め直すようだ。
この記事ではカードプールはこんな感じになるとよ!と例が示されているものの、大会で使うカードプールはどこで発表されるのだろうか……?
所感
ローテ落ちや禁止で現在Standardで使えないカードを含む、ほとんど全てのカードが使える可能性があるRAMフォーマット。StandardやEternalでの禁止カードには禁止されるだけの理由があるので、それらまで使えることにやや不安はあるものの、カードプールがかなり狭いのとランダム要素も相まって凶悪なコンボが実用的に使えるデッキは生まれにくいと思われる。
カードプールが狭いことでメタの研究が進みやすいことや、上記の凶悪デッキが仮に誕生してしまうデメリットはあるが、ローテーション期間の短さがそれらをすぐに洗い流してくれる。常に新しいデッキを組む必要があるが、その分環境の新鮮さは維持されるだろう。
カードプールがどこで決まるのかが不透明なものの、このカードプールはもはや水物と言っても差し支えない。トーナメントに参加するのでなければ各コミュニティで決めてしまっても問題ないだろう。ローテーションの頻度もコミュニティメンバーがどれだけ新しくデッキを用意できるかに合わせて決めてしまって良いかもしれない。
過去のカードを使ってみたいがEternalフォーマットで遊ぶのはちょっと……みたいな需要を満たしてくれそうな予感。
来年はStandardと合わせてこのRAMフォーマットでも遊んでいきたい。