ネットランナー会レポート 21.12.24 『Frankfurt30Decks』
寒さが厳しさを増してきて大阪にもついに雪がちらつき始めた。本格的に冬を感じる。スーパーにはチキンとケーキが並び、道行く人々はどこか浮足立ち、NORADのレーダーには怪しい影がポツリ。
12月24日はクリスマスイヴであると同時に金曜日でもある。クリスマスっぽいものを胃に詰め込んだら今晩も早速アンドロイド:ネットランナーの対戦だ!
メリークリスマス!!
スタンダード遊び納め
これは24日に行われたスタンダードフォーマットの対戦。
ランナーは《PAD Tap》を《Dummy Box》で守るデッキのShaper版。《Harbinger》を《Aesop's Pawnshop》で売ってクレジットを稼ぎつつ、手札にダブった《Aesop's Pawnshop》で《PAD Tap》を守る作戦だ。詳しくはこの記事参照ね。↓
前回のデッキほどではないもののモリモリ稼がれるクレジットでR&Dから既に3枚6点分の計画書を盗み出した。コーポが得点できないよう遠隔サーバーにランしたりHQにプレッシャーをかけたいが、3アドバンス済みのICE《Pharos》が立ち塞がってそれを阻む。
勝利まであと一歩。
直前のコーポのターン、《Pharos》の後ろに何かがインストールされた。もし計画書であればランして勝つことができるが、もし違えばクレジットを減らされるばかり。
私はインストールされたカードを見逃すことにした。だがその結果は……
《Seamless Launch》2回とアドバンス1回。3クリックで5個のアドバンスカウンターが置かれ――
――《Global Food Initiative》が得点される。これで7点。くっ……、負けた…!!
何度も何度もダミーの資材を掴まされ「このままコーポの思惑に付き合ってなるものか」と思い始めたところでこの不意打ち。「計画書を見逃したとしても《Project Atlas》(2点)だったらまだコーポは勝たない」という油断を突いた見事なプレイングだった。勝利までもう少しだっただけにとても悔しい。
ランナーもっと上手くなりたい~~~~~!
Frankfurt30Decks
スタンダードでの対戦を終えた後まだ時間があったので、Frankfurt30Decksで遊んでみることに。Frankfurt30Decksというのは有志のファンによる、デッキ間でカードの重複なしに構築された15のコーポおよび15のランナーのデッキだ。
デッキ間でカードを重複しないというのは、1つのデッキにとあるカードAが3枚使われていれば、そのカードAを使用するデッキは他に存在しないということ。このリストにあるデッキを全て作ってもカードを使いまわしすることなく(必要な拡張さえ揃っていれば)全て組み上げることができるというわけだ。
当然、どのデッキにも採用できるような強いカードも使いまわせない。バランスのためか、ほぼ全てのデッキに入るような基本カードである《Sure Gamble》と《Hedge Fund》はいずれのデッキにも採用されていないという徹底っぷり。
このデッキ集では、上記の制限から普段使われることの少ないカードがレギュラーメンバー的なカードに代わって多く起用されている。普段使わないカードが活躍する機会を目にすれば、新しいデッキのインスピレーションも湧いてくるというもの。
これらのデッキは普通のデッキと比べて非常にパワーが抑えられている。カードを如何に上手く使ってアドバンテージを稼ぐか。普段のプレイでももちろん必要だが、このゲームではカード単体のパワーにはほとんど頼れない。脳みそをフル回転させてカードを活躍させよう。このパズルを解くようなプレイ感は普段のゲームでは味わえない楽しさがあるのだ。
終わりに
来週の金曜日は12月31日の大晦日! なので流石に次回のネットランナー会はお休み。
毎週開催できたのは参加してくれる皆さんのおかげ。来年もよろしくお願いします!
NISEIがRandom Access Memoriesというフォーマットを発表していたので、来年はそれで遊んでみたい。
ではでは良いお年を。