ネットランナー会レポート 21.06.25
毎週金曜日はオンライン ネットランナー会だ! pic.twitter.com/xzeHCQR3O2
— NLR (@NL24VEN) 2021年6月25日
Standard Ban List 21.06施行後初のネットランナー会。
私が今回使用したコーポのデッキには、前回の会でnamaniku(@namaniku89)さんが使用していたデッキにインスパイアされたカードが搭載されていた。
それがこれ、《Indian Union Stock Exchange》。
このカードはコーポのIDと異なる派閥のカードがプレイされるかレゾされるかするたび、1クレジットをもたらす資材だ。異なる派閥であればよいので、影響値を使う他派閥のカードだけでなく《Hedge Fund》のような中立のカードでもOKだ。
このカードと特に相性が良いのが《Subliminal Messaging》。
ランナーがランしなければ自動的にアーカイブ(捨て山)からHQ(手札)に戻ってくる。しかもプレイに使用したクリックも返ってくるため、実質ノーリスクでクレジットが増やせるのだ。
《Indian Union Stock Exchange》の効果は場に並んでいる数だけ重複する。複数並べておけば莫大な利益を期待できるだろう。
あとは影響値の低いカードか中立カードの枚数を増やして《Indian Union Stock Exchange》の発動機会を増やしてやりたい。そしてできるだけすぐに効果があるものが良い。
タイミングを選ばずに使えるカード……
そう、クレジットを得られるTransaction/取引の任務だ!
IDはこれらの任務と相性の良い《Weyland Consortium: Building a Better World》を選んだ。
ID効果でTransaction/取引の任務を使うたびに1クレジットを得られる。
任務の効果でクレジットを獲得、さらにID効果と資材効果で追加のクレジット獲得!
財布が膨らむことが確定したようなものであるが、ランナーと違ってコーポに無限にクレジットがあっても勝てるわけではない。(有利になるのは間違いないが)
勝つために大量のクレジットを役に立てる手段を用意しよう。
君が10クレジット以上持っている場合、各アイスは君のクレジットプールの5クレジットにつき強度+1。
つまりクレジットをたくさん持っていれば持っているだけICEの強度が上がる。
これがレゾされれば安いICEも高く越えにくい壁となる。ランナーはランの出費がかさんで泣きたくなるだろう。
トラッシュコストが4と地味に高いのがいやらしい。中立のカードなので《Indian Union Stock Exchange》が発動するのもGood。
ランナーが高い壁を前に足踏みしている間に計画書の得点を進めてしまおう!
そしてランナーサイドでは今回初めて使用するIDでデッキを組んだ。
《Hoshiko Shiro: Untold Protagonist》はランナー初でかつ現在唯一の両面カードのランナーIDだ。
普段はおとなしい引きこもりで暗い雰囲気の少女であるが、ターン中にコーポのカードに1枚でもアクセスしていればなぜか2クレジット得ながら魔法少女に変身!
変身中は毎ターン開始時に1クレジット失う代わりに自動でドロー。
ターン中にコーポのカードに1枚でもアクセスしていなければ変身が解けて元の姿に戻るというもの。変身を繰り返せば自身がクレジットエンジンになれるというわけだ。
完全に余談であるが、変身後の効果は《Drug Dealer》ととても良く似ている。
ホシコちゃん、悪いことしてないよね…?
ID効果を発動させるためにはランしてコーポのカードにアクセスすればよい。
アイスブレイカーの準備が整わないうちは難しいように思うかもしれないが、1ターン目からでも簡単に狙える場所がある。アーカイブだ。
1ターン目を終えたコーポのアーカイブには使用済みの《Hedge Fund》なりなんなり任務カードが落ちていることだろう。そしてアーカイブはICEなしの丸裸。まさに狙い目である。
そして肝心の1ターン目。
……。
コーポの2ターン目が終わり、遠隔サーバーにカードがインストールされた。
相変わらず簡単にアクセスできるサーバーはない。
だがまだ諦めるのは早い。
コーポの所持クレジットは7。全てのサーバーを守りきるのはきっと不可能なはず。
まずはR&Dへ。
《Hortum》によるランの終了。
レゾコストは4だがサブルーチンの効果で1クレジットを得たコーポの残クレジットは4。
まだまだ! 遠隔サーバーへ!
《Akhet》によるランの終了。
レゾコスト3だがサブルーチンの効果で1クレジット増えてコーポの残クレジットは2。
2クレジットでレゾできるICEはそうそうないぞ! 攻撃のチャンス!
突撃!! 《Dirty Laundry》だ!!
ああああああああ!!!!
無慈悲にもレゾコスト0の《Vanilla》が立ち塞がりランの終了。
ランナーはただただ手札1枚と2クレジットを失った。今思えばかなり無謀だったかもしれない。
残念ながら簡単にはID効果を使わせてはもらえなかった。
ID能力について理解してもらったところで、デッキの話に移ろう。
このランナーのデッキには全てを破壊できる強力なウィルスである《Imp》と、 それを補助するためのコンソール《Knobkierie》を採用している。
この2枚があれば《Imp》は何度でもウィルスカウンターの供給を受けることができるので十分強力なシナジーを形成する。アクセスしたものをトラッシュするのでID能力の発動ついでにコーポのカードをどんどんトラッシュしていけるというわけだ。
ラン成功時にウィルスカウンターが供給されることで嬉しいプログラムで強烈なやつがもう1つある。System Gatewayで追加された《Conduit》だ。
R&Dへの成功したランが終わるたびウィルスカウンターが載り、クリックで起動する能力でR&Dにランすれば搭載しているウィルスカウンターの数だけ追加アクセスする能力を持つ。
こいつを《Knobkierie》で補助してやればインストールしてすぐに追加アクセスの恩恵が得られるうえ、ウィルスカウンターの増加スピードを2倍にできる。
2倍じゃ物足りない? それならこれを使おう。
《Friday Chip》はコーポのカードをトラッシュするたびにウィルスカウンターを得、ターン開始時にそれをウィルスプログラムに1つ移すことができる。
《Imp》でトラッシュして《Friday Chip》 のカウンターを稼ぎ、《Conduit》に載せてやれば……
この通り計画書もがっぽりと盗めるというわけだ。
KnobkierieとFriday ChipでConduitをパンプアップするホシコちゃんで勝利!
— NLR (@NL24VEN) 2021年6月25日
…おや、ホシコちゃんの様子が……… pic.twitter.com/5FMGzsyFcM
というネタも披露できた。
おおむね満足であるが、ランナーのデッキは序盤の安定感に欠けるという課題を残したので調整して来週の会にリベンジしたいところ。
オンラインネットランナー会は毎週金曜日夜開催。
ネットランナー初心者でもJinteki.netの使い方がわからなくても大歓迎。
あなたがサーバーに飛び込むのをいつでもお待ちしている。