Diesel

ボードゲームを中心とした記事を書きます。

ネットランナー会レポート 21.06.18

 この手のレポートではネットランナー会で使ったデッキや他の対戦相手の方が使用したコンボについて書いていこうと思っている。

ちなみに毎週金曜日の20時半頃からDiscordで対戦相手を募集しているので、興味がある方はぜひ参加してほしい。

discordapp.com

 

www.jinteki.net

 

 

さて本題に移ろう。

Standard Ban List 21.06が適用される直前のこの会のために、私は次のデッキを用意した。 

I know all about you 21.05

Harishchandra Ent.: Where You're the Star

Agenda (8)
3x Bellona
1x Global Food Initiative ●
3x Project Beale
1x Tomorrow's Headline

Asset (6)
3x Daily Quest
3x Personalized Portal

Operation (15)
3x Focus Group
1x Government Subsidy ●
2x Hard-Hitting News
3x Hedge Fund
1x MCA Informant
1x Public Trail
3x Standard Procedure
1x Threat Assessment

Upgrade (3)
3x Ganked!

ICE: Barrier (6)
3x IP Block
3x Ping

ICE: Code Gate (7)
3x Engram Flush ●●●
1x Funhouse
3x Peeping Tom

ICE: Sentry (4)
3x Brainstorm ●●●●● ●●●●● ●●
1x Thoth

17 influence spent (max 17, available 0)
20 agenda points (between 20 and 21)
49 cards (min 45)

 

 このデッキはID 《Harishchandra Ent.: Where You're the Star》の効果によりランナーがタグされた状態であればランナーのグリップ(手札)を公開させられることに着目し、《Focus Group》《Standard Procedure》のようなランナーのグリップに多く含まれるカードタイプを言い当てることで大きな利益を生むカードとコンボしよう!というものである。どちらのカードもカードタイプを宣言してからランナーのグリップを公開し、宣言したタイプのカードの枚数を参照する。
通常なら予想が必要なところだが、ランナーのグリップを覗いてからカードタイプを宣言すれば必中。つまり積極的にズルをしようということだ。

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このデッキのコンセプト的にランナーのグリップを公開させないと始まらないため、IDの効果を発動するためのタグを付ける手段を多く採用している。
ランナーを爆殺することが目的ではないため、タグは一時的に付けばよい。
《MCA Informant》なんかはランナーがランしてこなくても使えるタグ付け(正確にはタグされているとみなせる状態にする)手段の1つだが、ランナーがConnection/コネのリソースを採用していないと腐ってしまうので1枚だけ採用している。

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タグを付ける以外にもランナーの手札を覗く機会は用意しておきたい。ということでサブルーチンやエンカウント時効果で覗けるカードも採用した。
《Engram Flush》は高い強度でランナーにとってクレジットを払って突破するのが馬鹿らしくなるようなICEだ。特に選択したカードタイプがランナーにとって致命的でない場合は高確率で手札を覗かせてもらえるだろう。残念なことにこのカードは次のBan Listの更新によって使えなくなる。
(ランナーの手札を減らすことは本意ではないため、意外となくても大丈夫かもしれないが。)

《Peeping Tom》はエンカウント時にランナーのグリップ(手札)を覗ける。(!)
宣言したカードタイプをランナーが多く握っていればその数だけサブルーチンが増えるおまけつき。しかもタグが付くなんてこのデッキのためのようなカードじゃないか!


…と思いたいが、どれだけたくさんサブルーチンが増えてもランナーがランの終了を選べば1つもタグは付かないのだ。現実は非情である。
ちなみに私はこのカードが他のデッキで採用されているのを見たことがない。

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宣言したカードタイプを持つカードがグリップに多く含まれているほど嬉しいので、そのヒット数を上げるためにもランナーにはたくさんカードを握ってもらっておきたい。
そこで役に立つのが《Personalized Portal》
コーポのターン開始時にランナーにドローさせたうえ、グリップのカード2枚につき1クレジット貰える。ランナーが5枚のグリップでターンを終えれば、このカードだけで3クレジットも貰える、《Daily Quest》もびっくりな経済エンジンとなる。

ランナーのドローを加速させるため、ランナーにとっても有利なのが玉に瑕…。
どうせなら複数枚展開して使いきれないくらいのカードを握らせたいところ。

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そして極めつけ。
ランナーのグリップが膨らむことを利用し、グリップの枚数が大きいほど被害の大きいICEをぶつけたくなるというのが人情というもの。
残念ながら《Komainu》はローテ落ちしてしまったが我々にはまだこいつが残されている!

Brainstorm

《Brainstorm》はエンカウント時のランナーのグリップのカード枚数を参照し、その数だけ「→1ブレインダメージを与える。」サブルーチンを獲得する。
《Personalized Portal》でグリップの肥えたランナーがこいつにぶつかれば被害甚大!
ついでに《Ganked!》でもう1度エンカウントさせれば、グリップが残っていないランナーの脳みそは蒸発し、ブレークしていてもサブルーチンの数は2倍!
十分なクレジットがなければどのみちランナーの脳は欠片も残さず焼き尽くされるだろう。
《Harishchandra Ent.: Where You're the Star》は影響値上限が17と、影響値4の《Brainstorm》を3枚採用しても余裕があるのが嬉しい。

Ganked!

 

構築している際はネタに走りすぎたか…などと思っていたが、このデッキは意外にもちゃんと機能した。
ランナーの脳みそを焼き尽くすトラップは成功しなかったが、タグによってランナーのテンポを奪い、《Focus Group》によるファストアドバンス*1で勝つことができた。
何より初めて《Harishchandra Ent.: Where You're the Star》を使うことができた満足感が大きい。

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Jinteki.netのプレイ風景(コーポの手元)

このJinteki.netを利用したオンラインネットランナー会は毎週金曜夜に開催されており、どなたでもウェルカムだ。
来週の会に向けて既存のデッキの調整と、新しいデッキの準備を進めておきたい。

そして次回レポートのために対戦の様子を録画するかリプレイ機能をONにしておくことを忘れないようにしたい。

*1:計画書をインストールしたターンに得点すること